ポケットのない洋服の時に、ハンカチとティッシュをいれて
子供の洋服につけられるふたつきの移動ポケット(外付けポケット)の作り方を紹介します。
今回は蓋の角を丸くして作りました。
手縫いでもミシンでもOKです(私は手縫いで作りました)。
初めてでも簡単に作れる簡易版です。
タオルハンカチでも入れられるサイズで作っています。
子供が飛んだり跳ねたりしても中身が飛び出さないように、マジックテープがついています。
※他にも移動ポケットの作り方を公開しています。
・ハンカチティッシュケース(移動ポケット)の作り方(一覧)
<出来上がりサイズ>
縦15センチ×横15センチ×マチなし(ふたのサイズは縦13センチ)
・切り替えなし ・マチなし ・裏地あり
●まずは全体の流れを簡単に確認します●
全体の流れはなんとなくイメージできましたか??
大まかな流れとしては、タグのとりつけ→ふたのとりつけ→本体の裏地とりつけ→返し口から表に返してマジックテープの順番に作っていきます。
裏地をつけるのが初めての場合、特に、裏地のとりつけ→生地を返し口から表にかえす、の手順がイメージしずらいのではないかと思います(私もそうでした(^^;))。
ですが、一度コツをつかめばどんな裏地つきの袋物も作れるようになりますので大丈夫です(*^^*)
それでは初めての方むけに詳しく作り方を見てみましょう!
まずは生地を裁断してみましょう。(以下の分量は参考です。裁断はサイズをご自身でよく確認した上で、慎重におこなってください)
<材料>
・32cm×17cm 2枚(本体用 本体と裏地用に同じサイズの生地を2枚用意します)
・15cm×17cm 2枚(ふた用 本体と裏地用に同じサイズの生地を2枚用意します)
・6cm×7cm 2枚 (タグ用)
・マジックテープ 3cm 2枚(100円均一ショップなどで販売されています)
・安全ピン 1本(100円均一ショップなどで販売されています)
私はチャコペンと定規などで生地に直接線を引いて裁断します。(型紙は作らないです)
今回は裏地つきなので、ロックミシンかジグザグ縫いなどの裁ち目の始末はしなくてかまいません。
手縫いの場合は、裁ち目の始末がないので、布を切ったらすぐに作り始めることができます。
(手縫いなのにロックミシンとかジグザグ縫いとかをするのって手間ですよね~(^^;))。
☆サイズの計算方法
(本体を違うサイズで作る場合や型紙を作る場合の参考にしてください。)
出来上がりサイズが縦15センチ×横15センチ×マチなし(ふたのサイズは縦13センチ)なので、
それに裏地との縫い合わせ用の縫い代を各1cm(裏表で2cm)、左右の縫い代各1cm(計2cm)を足します。
本体は底をわにするので、1枚で裁ちます。
<本体>
・縦15cm(出来上がりサイズ)×2(裏表分) + 縫い代(裏地縫い付け用上下) 2cm = 32cm
・横15cm(出来上がりサイズ) + 縫い代(左右) 2cm = 17cm
よって、今回は縦32cm×横17cmの布を2枚(本体用と裏地用)用意します。
<カバー部分>
・縦13cm(出来上がりサイズ) + 縫い代(上下) 2cm = 15cm
・横15cm(出来上がりサイズ) + 縫い代(左右) 2cm = 17cm
よって、今回は縦29cm×横46cmの布を2枚(本体用と裏地用)用意します。
<タグを作りましょう!>
6cm×7cm(タグ用)で裁断した生地を折りたたんで、1.5cm幅のタグを作ります。
ここが安全ピンをつける部分になります。
↓布をこんな風におりまげて、左右の両脇を縫い代0.2cmで縫います。
※タグのより詳しい作り方はタグの作り方を参考にして下さい。
(今回は裏地がありますので、タグにロックミシンやジグザグ縫いは必要ありません)
<蓋の角を丸くしましょう!>
四角に切っただけの生地の角を切り落として、丸くしておきます。
※蓋の角を丸くする方法は蓋やポケットの底の角を丸くする方法をご覧ください。
ふたの表地の上に裏地を置きます。
※表地と裏地の表が内側になるように置きます。(裏表を間違えないように注意してください!)
※今回は裏地用と表地用の二枚の生地を縫い合わせましたが、裏地と表地が同じ生地の場合は、1枚で裁って半分に折ってもOKです。
ふたの左右と下の部分を縫い代1cmで縫います(ミシンの場合は縫いはじめと縫い終わりは返し縫いを忘れずに…!)。
※手縫いの場合は、チャコペンなどで1cmのところに線を引いておくとガイドになります。
※手縫いの場合は、角の丸みの部分は通常より細かめに縫うと表に返した時にキレイに丸みが出ます。
ふたの左下と右下のカーブにはさみを入れます。
※縫ったところは切らないように気をつけましょう~。(私はたまたまその辺にあった糸切りバサミで切ってますが、裁ちばさみでかまいません))
生地を表に返します。
※表地が上に出ます。
左右と下の端から0.2cmのところを直線縫いをします(ミシンの場合は縫いはじめと縫い終わりは返し縫いを忘れずに…!)。
※私は手縫いで作りましたが、この作業を手縫いでキレイに縫うのは初心者の私にはまだ難しいので、私はこの工程は省略しました(いい加減(^^;))。
タグを下にわがくるよう半分に折って、縫い代0.5cmで表地の中央から、2.5cmずつ左右に離れたところに1本ずつ縫い付けます。
※特にここは負荷がかかる部分なので、ミシンの場合は何回か多めに返し縫いをしてください。
※手縫いの場合は、同じところを二回縫ってもいいですし、縫い代0.5cmのところに1本、0.3cmくらいのところに1本、というように、2、3本縫ってもOKです。
本返し縫いで縫い付けてもいいと思います。
↓縫ったところです。
本体の上にふたを置きます。(ふたの表地と、本体の表が内側でくっつくように置きます)
縫い代0.8cmで縫います(ミシンの場合は縫いはじめと縫い終わりは返し縫いを忘れずに…!)。
本体に、タグとふたがつきました。
↓こんな風になっています。
本体、タグ、ふた、の順番についています。
本体の上に裏地を置き、上下の袋口を縫い代1cmで縫います(ミシンの場合は縫いはじめと縫い終わりは返し縫いを忘れずに…!)。
※本体と裏地の表が内側になるように置きます。(裏表を間違えないように注意してください!)
※分かりやすいよう生地の一部をめくっていますが、戻して縫ってくださいね。
※分かりやすいよう生地の一部をめくっています。
初めて裏地に挑戦する方は、ここの工程が一番分かりにくいのではないかと思いますが、
要するに本体と本体の裏地でわかれるように折り方を変えるだけです。
本体と、裏地がつながっている部分(工程4で縫った袋口の部分)が中央にくるようにします。
表地と裏地のつなぎ目の縫い代はアイロンなどで割っておきます(私は手でおさえただけですが(^^;))。
私は、この時表地と裏地のつなぎめの部分を縫い代0.5cmでしつけとして縫ってしまいます。
※このしつけはあとから見えなくなりますので、はずさなくてもOKです。
※この方法は、自己流なので、やらなくてもかまいません。
↓しつけの拡大図です。
本体の左右の両端を裏地の片側10cmくらいを縫わずに残して縫い代1cmで縫います(ミシンの場合は縫いはじめと縫い終わりは返し縫いを忘れずに…!)。
縫わずに残しておいた10cmくらいの部分から生地を引っ張り出して生地を表に返します。
↓表に返したところです。
縫わずに残しておいた10cmくらいの部分をコの字綴じで綴じます。
※返し口を閉じる方法は基本の縫い方*コの字綴じ*の方法をご覧下さい。
(ここまでの裏地のつけ方について分かりにくい方は袋物の基本の裏地のつけ方をご覧ください)
裏地を表地の袋の中にしまいます。
袋の口きわ0.2cmをぐるっと1周直線縫いをします。(ミシンの場合は縫いはじめと縫い終わりは返し縫いを忘れずに…!)
手縫いの場合は、表地と裏地のつながっている部分のあたりから縫い始め、玉結びは針で表地と裏地の間に押し込んで隠します。
※この作業を手縫いでキレイに縫うのは初心者の私にはまだ難しいので、私はこの工程も省略しました(いい加減(^^;))。
※画像にはマジックテープがついていますが、マジックテープは次の工程で縫い付けます。
マジックテープをまつり縫いで縫い付けます。
※マジックテープをつける位置はお好みでかまわないと思います。
私はまずふたの部分のマジックテープをつける位置を決めて、縫い付けてから
ふたのマジックテープとあわさる位置に本体のマジックテープを縫い付けました。
縫い目が表に出ないように、ふたは裏地だけ、本体は表地だけをすくって縫い付けます。
※マジックテープのより詳しい縫い付け方はマジックテープの縫い付け方を参考にして下さい。
お疲れ様でした!完成です♪
またまた娘が大好きなガール・コレクション(ガールズドリーム)の生地を使いました(*^^*)。大柄な部分と小柄な部分があるので余すことなく使い切れました☆
一枚布でつくるタイプと違ってしっかりした袋物なので、丈夫で長持ちします。
大きめなので、たくさんいろいろはいりますよ★